スポーツで地域防災を促進するシンクの取り組みが評価され内閣総理大臣表彰を受賞

株式会社シンクの篠田大輔氏が防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞

東京・千代田区に本社を構える株式会社シンクの代表取締役、篠田大輔氏が最近、「令和7年度防災功労者内閣総理大臣表彰」を受賞しました。この栄誉ある表彰は、内閣総理大臣によって授与され、災害対策において顕著な成果を上げた個人や団体に与えられます。篠田氏の業績がこのように社会に認められることは、防災教育の重要性を再認識させる出来事とも言えます。

表彰式の様子

表彰式は9月17日に首相官邸で行われ、篠田氏はその場で表彰状を受け取りました。この場において、彼は過去の経験と今後の展望について語り、地域社会全体の防災意識を高める必要性を強調しました。

篠田氏は、1995年に発生した阪神・淡路大震災を直接体験したことが、彼の防災への取り組みの基盤となっています。その際の経験から得た教訓を元に、「防災スポーツ」という概念を立ち上げ、スポーツを活用して災害時に必要な行動や知識を人々に伝えるプログラムを開発しました。

地域に密着した取り組み

彼の活動は、兵庫県神戸市や岩手県釜石市、宮城県石巻市など、被災地での地域住民向けのイベントに及びます。プロスポーツチームや教育機関とのコラボレーションを通じ、幅広い層とともに防災意識を醸成する努力を続けています。

「防災スポーツ」の取り組みの一環として、2025年9月には大阪・関西万博にてブース出展を行い、防災教育の重要性を幅広い層に知ってもらうことを目的とした展示や体験コーナーも設けました。多様な国籍や年齢層の来場者に、スポーツを通じた新たな防災の形を提案する機会となりました。

今後の展望と目標

篠田氏は受賞に際し、「これまで関わってくださった皆様に感謝し、今後もスポーツを通じて防災文化の普及を進めたい」とコメントしています。彼の言葉には、社会の安全を守るためにスポーツが持つ可能性を信じる強い決意が感じられます。

また、今後は官民連携での防災教育や地域防災モデルの確立を目指し、地域に根付いた防災プログラムの推進を続けていく意向を示しています。これは、単なる災害対策にとどまらず、持続可能な社会を築くための重要なステップと位置付けられています。