エコな音楽祭で実現するペットボトルリサイクルの未来とは

音楽と環境保護を融合させたイベントが近づいてきました。「JA共済 presents RADIO BERRY ベリテンライブ2025 Special」は、来る9月27日と28日に栃木県の井頭公園運動広場で開催されます。ここでは単なる音楽パフォーマンスが行われるだけでなく、持続可能な社会を目指すための取り組みとして、会場内に設置されるエコステーションが重要な役割を果たします。

エコステーションの設置

今年の「ベリテンライブ」では、会場内に3カ所のエコステーションが設けられます。ここでは使用済みのペットボトルとキャップを回収し、リサイクルに向けての第一歩を踏み出します。テーマは「CLEANUPベリテン!!」。参加者自身がごみの分別に協力することで、イベントをさらに価値あるものにしています。

参加者の行動が環境を変える

協栄産業グループは、2011年に日本で初めてメカニカルリサイクルを利用してペットボトルを再利用する「ボトルtoボトル」の技術を導入した先駆者です。この技術に基づき、会場で集められたペットボトルは新たなペットボトルの原料に生まれ変わります。さらに、ペットボトルキャップも売却し、その収益を「認定NPO法人世界の子どもにワクチンを日本委員会（JCV）」に寄付する仕組みが取られています。このように、音楽を楽しむだけでなく、社会貢献にもつながる取り組みがなされているのです。

協栄産業グループの背景

協栄産業グループは、1985年に設立され、ペットボトルリサイクルに特化した研究開発を重ねてきました。特に、2011年以降はリサイクルPET樹脂が大手飲料メーカーに採用されることで、リサイクルの重要な役割を果たし、日本国内では最大手の地位を確立しています。

近年では、ペレットではなくフレークから直接ボトルを成型する「FtoPダイレクトリサイクル」の技術をサントリーグループと共同で開発。これにより、さらに効率的かつエコなリサイクルが可能となっています。協栄産業の取り組みは、環境省や経済産業省からも注目を浴び、多くの賞を受賞してきました。