近年、気候変動による異常気象が増加し、その影響で、局地的な降雹が交通事故や車両被害を引き起こす事例が多発しています。この中で、あいおいニッセイ同和損保、ナビタイムジャパン、エムティーアイの三社は、カーナビ機能と連動した「走行位置予測に基づく降雹アラート」機能を共同で開発しました。これにより、より安全な運転環境を提供し、ドライバーやその乗員の被害を最小限に抑えることを目指しています。
この新しい機能は、2025年10月からあいおいニッセイ同和損保が提供する「タフ・見守るクルマの保険NexT」の契約者向けの専用アプリに組み込まれる予定です。アプリでは、走行データを取得することで、現在地や予想走行ルートに基づく降雹の危険度をリアルタイムで判断し、音声アラートやプッシュ通知でドライバーに警告を発します。
本サービスの特長
本サービスは、現在地の降雹予測に加え、運転中のドライバーに対しても降雹リスクに関する情報を提供します。具体的には、カーナビゲーション機能と連動し、10分から30分後の目的地近くの降雹危険度を音声アラートで知らせてくれるのです。これにより、運転中のドライバーが事前に降雹の危険を回避できるよう配慮されています。
降雹アラートの仕組み
1.
音声アラート: 走行ルートを基に、予想位置での降雹危険度が高い場合にその危険度に応じた音声で警告します。また、アプリ内で降雹レーダーを見ることで、地図上でリスクのある箇所を可視化できます。
2.
プッシュ通知: アプリを起動していないときでも、自宅や事前登録した地点の降雹リスクが高まった際に自動的に通知されます。最大3地点まで設定可能で、利用者の安全を徹底的にサポートします。
さらなる展望
この新機能は、ただの降雹アラートに留まらず、今後も3社は連携を強化し、降雹予測の精度を向上させたり、他の気象リスクへの対応を進める予定です。また、あいおいニッセイ同和損保は、地域社会やお客様に対して安全を提供することを企業理念として掲げ、SAFE TOWN DRIVEを総合的に支援するための取り組みを強化します。
更に、2027年4月には三井住友海上保険との合併を視野に入れ、この新しいサービスを引き続き提供し、より一層の安全運転支援に努めていく方針です。このように、気象リスクに対応するための革新的なサービスがますます進化し、ドライバーにとって安心できる環境が整いつつあります。