オークネットが明らかにした2025年11月の中古車市場価格指数
株式会社オークネットが運営する「オークネット循環型経済ラボ」は、2025年11月の「中古車市場価格指数」レポートを公開しました。これは、過去の市場動向を分析し、今後の流通モデルを考察する上で非常に重要な資料です。特に、日本の中古車市場における価格の上下動とその要因を解明することは、エコノミストやマーケットデザイナーのみならず、一般消費者にとっても意味があります。
中古車市場価格指数の新しい視点
これまで日本では、中古車市場の価格を把握するために「平均取引価格」が一般的に使用されてきました。しかし、この指標だけでは取引される中古車の質の変化を正確に反映できず、したがって市場全体の物価動向を捕えきれませんでした。そこでオークネットは、東京大学と協力して「リユース流通価格指数」を開発。これを実際の会員流通データに基づいて計算することで、より客観的な「中古車市場価格指数」が生まれました。
2025年11月のレポートによれば、この指数は2008年7月を基準にして2.400という値を示し、先月の2.393から0.007の上昇を見せました。これに伴い、「平均取引価格」も2008年7月を基準とした場合、1.646に達し、前月の1.545から0.101の上昇を記録しました。この結果、質の高い中古車の流通比率が増加しつつあることが示唆されています。
ボディタイプ別の変動
ボディタイプごとの具体的な価格変動も注目されます。バンやトラックといった商用車は、価格が2.48%上昇しましたが、SUVやラグジュアリーカーはそれぞれ0.92%および0.82%の下落を見せています。これは、消費者の嗜好の変化や、新たな経済モデルの影響を受けた可能性が考えられます。
高品質な車両が市場に浸透
「中古車市場価格指数」と「平均取引価格」を比較することで、同じ品質の車両の価値は大きくは変わらない一方で、質の高い車の流通が増えていることが見て取れます。これは、消費者がより高品質な選択肢を求めるようになっていることや、中古車市場全体の成熟度の向上を示す重要な指標と言えるでしょう。
オークネットの取り組み
「オークネット循環型経済ラボ」は、2022年に設立され、持続可能な経済モデルを探求する活動を続けています。同社は、世界初のリアルタイム中古車オンラインオークションを1985年に開始し、その後も業界のリーダーとしての地位を確立してきました。特に、本ラボでは独自のリサーチやパートナーとの共同研究を元に、循環型経済の未来を描くための創造的な情報を発信しています。これらの努力は、今後の市場動向を把握するための基礎となるでしょう。
今後の展望
オークネットは毎月20日を目安に「中古車市場価格指数」を発表する予定です。これにより、循環経済における中古車市場の動向を持続的に追跡することが可能となります。データは今後の市場分析に大きく寄与すると考えられ、エコノミストだけでなく、一般消費者にとっても有益な情報源となるでしょう。
参考リンク
2025年11月の中古車市場価格指数レポート
この調査は、今後の中古車市場の動向を知るうえで非常に有意義です。私たち一人ひとりがこのデータをどう活用し、より良い選択をするかが、これからのエコノミーの「循環」を支える要素となるでしょう。