音楽とデザインが奏でる新たなシンフォニー
コクヨ株式会社が運営する「YOHAK DESIGN STUDIO」が、ロックバンド「くるり」のコンサートツアー『くるりツアー25/26 ~夢のさいはて~』のビジュアルデザインを手がけました。このコラボレーションは、コクヨが2025年に迎える120周年を契機に実現したものであり、デザインの新たな可能性を探求するものとなっています。
120年の歴史を経て、さらなる「好奇心」を追求
コクヨは、創業以来120年間にわたり文房具やオフィス家具を手掛けてきた歴史ある企業です。2025年10月に120周年を迎えるにあたり、同社は「好奇心を人生に」というコーポレートメッセージを制定。多彩なモノやサービスを通じて、好奇心を引き出す体験を提供することを目指しています。
この理念に基づき、来年30周年を迎えるロックバンド「くるり」との協働が始まりました。音楽とデザインが融合することで、より深い体験を創出し、観客の心に響く作品を生み出すことを狙っています。
ツアービジュアルの独自性
「くるりツアー25/26 ~夢のさいはて~」のビジュアルは、東急プラザ原宿にある「COPY CORNER」によって制作されたリソグラフプリントを使用しています。この技法は、色彩やテクスチャーに豊かさを加え、観衆に視覚的なインパクトを与えるものです。過去のライブ写真を活用し、デザインは夢と記憶のフラッシュバックを喚起させるように作られています。
下部の文字組みでは、30年間の音楽の軌跡を辿るリズムが感じられ、これが音楽の旅が続いていく様子を象徴しています。全15公演にそれぞれ異なるグラフィックが展開され、まるで観客を次の旅へと誘うかのようです。
制作クレジット
このプロジェクトに関わるクリエイティブな人々も非常に重要です。コクヨの「YOHAK DESIGN STUDIO」からは、クリエイティブディレクションを担当する安永哲郎と佐々木拓、アートディレクションとデザインを担当する鳳崎優和が名を連ねています。また、印刷を手がける「COPY CORNER」の協力により、作品がより魅力的に仕上がりました。
そして、このプロジェクトにおいては「くるり」の30周年を共に祝うための共同クリエイティブディレクターとして花井優太が参加しています。
新時代のデザイン体験
コクヨとくるりの協力は、音楽とデザインの新たな融合の可能性を示しています。デザインを通じて音楽の魅力を引き出し、観客に新しい体験を提供することが目的です。また、この試みは、コクヨが展開する「好奇心あふれる世界」の実現にも寄与しています。
これからのツアーを通じて、観客は音楽とデザインの共演を目の当たりにすることになるでしょう。このビジュアルデザインが、くるりの音楽といかに深く結びついているのか、ぜひその目で確かめてください。音楽とともに広がる視覚の世界が、あなたを新たな体験へと導いてくれることでしょう。