岡野雅行が語る！拘置所職員向けの熱い講演とサッカーの原点

12月2日、南葛SCの事業本部長であり、元サッカー日本代表の岡野雅行氏が東京拘置所で職員向けの講話を行いました。この講演には、約200名の職員が参加し、岡野氏の経験談や思いを聞く機会となりました。

岡野氏は、「野人」として知られ、サッカー界での成功を収めた人物。講演の中では、自らの高校時代の苦い経験を語られました。進学した高校にはサッカー部がなく、自ら仲間を集めて部を設立し、休日を返上して練習に励んだそうです。彼は「大差で負け続けたが、その経験が今の自分を作っている」と強調し、どんな逆境でもあきらめずにチャレンジし続けることの大切さを参加者に伝えました。

特に、1998年のフランスW杯出場を決めたイラン戦での決勝ゴールは、彼にとっての転機。岡野氏は「逃げずに戦ったからこそチャンスが訪れた」と振り返り、努力を続けることが結果につながると語りました。この言葉に、参加した職員たちは深く共感し、頷く場面が多く見受けられました。

講演の背景には、東京拘置所の職員の意識調査結果があるといいます。調査によると、約4割の職員が仕事にやりがいや使命感を持てていないという結果が出ました。このため、職員のモチベーション向上や意識を高めるために、今回の講話を企画したとのことです。

岡野氏は、自身の挑戦や挫折、成功を通じて、仲間と共に困難に立ち向かうことの重要性や、努力が報われた瞬間の尊さについて心を込めて語りました。また、時折ユーモアを交えながら、参加者とのコミュニケーションをも重視した内容にすることで、より一層の共感を呼び起こしていたことが印象的でした。

南葛SCは、サッカーを通じて地域に根ざした活動を行っており、理念として「葛飾からJリーグへ」を掲げています。クラブオーナーは名作サッカー漫画『キャプテン翼』の原作者、高橋陽一氏。とりわけ、岡野氏の講演を通じて、クラブの理念に基づく地域との連携や貢献活動がさらに拡大していくことが期待されます。南葛SCでは、男子トップチームと女子チームがそれぞれのリーグでの競争に挑んでおり、2024シーズンからは新たに風間八宏監督がチームを指導する予定です。

これからも南葛SCは、地域の皆さまと共に成長し、成功を分かち合う体験を追い求めていくことでしょう。今後の活躍に注目が集まります。