音とアートの共鳴、創造性を高める新空間
2024年4月9日、東京都港区の虎ノ門ヒルズに、ヤマハ株式会社とクリエイティブ集団Konelが手掛ける新たな共創プロジェクト『sound biotope(サウンドビオトープ)』が始まります。これは、アートとテクノロジーを融合させ、自然音によって創造性を引き出すことを目指した実験的な取り組みです。
特に注目すべきは、このプロジェクトの第一弾として登場する「magma edition」です。これは、東京都港区にオープンする書店、magmabooks内のmagma loungeにおける取り組みであり、日本庭園の技法「水琴窟」の原理を応用した音響体験が楽しめます。水の滴りが生み出す豊かな響きに身を委ねることで、心地よいゆらぎの中で思考が解きほぐされ、内なる創造性が引き出される感覚を体感できるのです。
magma editionの魅力
magma editionでは、心身のリフレッシュを促進する特別な空間が設けられています。ここでは、音体験を通じて自分自身を見つめ直すことができる「CALM」ゾーンが設置されています。音楽や自然音に囲まれることで、普段の生活では味わえないリラックスした状態となり、思考やアイディアが自由に流れ込む感覚を感じることができるでしょう。
音と空間音響に関するヤマハの豊富な専門知識と技術が、このプロジェクトに活かされています。音のマジックが織りなす空間は、クリエイティブな活動にぴったりの場となっているのです。
共創プロジェクトの目的
この共創プロジェクト『sound biotope』が目指すのは、私たちの日常生活の中で、視覚情報に溢れた現代社会から聴覚にシフトし、人々の創造性を高めるスペースの提供です。聴覚に焦点を当てた環境は、日常の情報過多に疲れた心を癒し、新たなアイディアを引き出す場所として機能します。
ヤマハの研究開発拠点
さらに、ヤマハの研究開発部署は、音楽や楽器に関するイノベーションを推進するため、横浜シンフォステージと渋谷サクラステージに新たな研究開発拠点を設立予定です。これらの拠点が連携し、音楽のトレンドを生み出すための挑戦的な取り組みが進められ、その成果は『sound biotope』にも活かされていくことでしょう。
Konelについて
一方、クリエイティブ集団のKonelは、日本を拠点にしている越境型クリエイター集団です。「良いシンギュラリティ」をテーマにしたプロジェクトに取り組み、アートとテクノロジーを駆使して新しい価値を生み出しています。過去には、人工筋肉やスリープサウンドレーベルなど、さまざまな挑戦的なプロジェクトを展開してきた実績があります。
最後に
音とアートが交差する新たな空間『sound biotope』は、今後の文化的活動やクリエイティブな取り組みにおいて、重要な役割を果たすことでしょう。新しい発想のきっかけとして、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。心と体を癒す音の波に包まれ、自らの創造性を再発見する貴重な体験が待っています。