高輪ゲートウェイ駅直結 新しい街の開幕
2025年3月27日、東京・港区に位置する高輪ゲートウェイ駅直結の「TAKANAWA GATEWAY CITY」がオープンします。この新たな街は、国内最大級のエキマチ一体の開発として、複合文化施設、オフィス、住宅、商業施設が揃った約84万5000㎡のスケールを誇ります。特に注目すべきは、ここで導入される「WHILLモビリティサービス」です。このサービスは、誰もが自由に動ける近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」を提供し、身体的な条件や年齢に関わらず、訪れるすべての人々に便利さと快適さをもたらします。
WHILLモビリティサービスの詳細
「WHILLモビリティサービス」では、軽量で折りたためる椅子型の「WHILL Model F」を無償で貸し出します。このモビリティは、歩行者と同じスピードで移動することができ、段差や傾斜を楽に乗り越えられる設計が施されています。利用を希望する方は、TAKANAWA GATEWAY CITYの2階にある「Area Information & Mobility」で申し込むことができます。利用可能時間は毎日10:00から20:00までで、最終貸出は19:30です。
このサービスは、特に高齢者や障がいを持つ方にとって、街での移動をより快適にし、サポートする目的で設計されています。利用条件としては、体重115kg以下であり、足がつく状態で座れること、また操作に必要な注意力を有することが求められています。
多様性のある街づくり
TAKANAWA GATEWAY CITYは、単なる商業エリアにとどまらず、江戸の玄関口としての歴史的な役割を踏まえたまちづくりが進められています。「Global Gateway」という開発コンセプトを掲げ、地域に新たなビジネスや文化が生まれる実験場として機能することを目指しています。さらに、ロボットやモビリティとの共生は「ヒト起点」の価値観を基にしており、多様性を重んじる現代社会を反映した街づくりが進んでいます。
WHILL株式会社とJR東日本が連携し、あらゆる人々が集まり、楽に移動できるインクルーシブな環境を整えています。このような新しい取り組みは、地域コミュニティを活性化させ、さらなる交流の場を提供する役割を果たすでしょう。
今後の展望
WHILL社は、高齢化が進む社会においても全ての人が楽に移動できる社会を目指しています。来街者がウィルを通じて快適に移動できるよう、全国各地で移動サービスの展開も強化していく考えです。高輪ゲートウェイ駅直結の「TAKANAWA GATEWAY CITY」が持つ可能性は無限大。ここが新たな交流の拠点として、さまざまな世代と文化が交錯する場所になることが期待されます。
WHILL社の取り組みは、障害者差別解消法の施行や社会的な合理的配慮の義務化に応じて、ますます注目されるべきものとなっています。今後、どのような進展を見せるのか、期待が高まります。