金剛流能『道成寺』の披キが24年ぶりに上演される
2026年6月6日(土)、東京・国立能楽堂にて、金剛流能楽師山田伊純の独立十周年を記念した特別公演『第38回 潤星会』が上演されます。これは、能楽金剛流の自主公演であり、今年で38回目を迎える重要なイベントです。特に今回の目玉は、能楽の代表作『道成寺』の披キ(初演)という大きな節目を迎えることにあります。
披キとは?
披キは、能楽における重習とされる重要な演目の初演を指します。『道成寺』は、能楽師にとって登竜門とも言われる作品で、多くの若手能楽師にとっては「卒業試験」とも称されるほどに重要な位置を占めています。この公演での『道成寺』は、舞台全体が最高潮に達する瞬間が見どころであり、特に白拍子が鐘へ近づく場面と、その鐘が落ちる瞬間は圧巻です。この瞬間には観客の視線が集中します。
技量と緊張感
『道成寺』の上演には、演者の高い技量や身体能力、さらに集中力が求められます。鐘の中に身を潜める演者が現れる場面は、手に汗を握る緊迫の瞬間となるため、一切の緊張が舞台を包み込みます。当日は、道成寺を含む多彩な演目が上演されることが予定されており、人間国宝・金剛流宗家金剛永謹氏による舞囃子『枕慈童』、田崎甫氏による宝生流舞囃子『松尾』、茂山千五郎氏による大蔵流狂言『鐘の音』など、多彩な演目が繰り広げられます。
道成寺の物語
道成寺のあらすじでは、紀伊国の道成寺に失われた釣鐘の再興と、それを祝う鐘供養が行われる中で白拍子が登場します。彼女は特例として女人禁制の寺に舞を舞いに入り、執着がある鐘に手をかけることで物語が展開します。その白拍子が実は蛇となっているという重要な展開が、能楽の魅力を更に引き立てます。
潤星会の歴史
潤星会は金剛流能楽師の山田純夫と山田伊純によって設立され、設立から一定の年数ごとに自主公演を行ってきました。昨年からは一般財団法人Ballonblumeが運営を引き継ぎ、能楽などの文化芸術を支える新たなプラットフォームを提供しています。
公演情報
公演の詳細は以下の通りです。
- - 日時: 2026年6月6日(土)
- - 開場: 12:15 / 開演: 13:00(上演時間:約4時間30分、休憩を含む)
- - 会場: 国立能楽堂(東京都 渋谷区 千駄ヶ谷 4-18-1)
出演者
- - 金剛流シテ方: 金剛永謹、金剛龍謹、松野恭憲、今井清隆など
- - 宝生流シテ方: 宝生和英、辰巳満次郎、田崎甫など
- - 狂言方: 茂山千五郎、茂山茂、大藏基誠など
チケット情報
- SS正面席: 13,000円
- S正面席: 11,000円
- A脇正面席: 9,000円
- B中正面席: 7,000円
(すべて税込み)
チケットは
カンフェティにて販売中です。 絶対に見逃せないこの公演に、ぜひお越しください。