DIR EN GREYが語る『MORTAL DOWNER』の魅力
2023年4月24日、DIR EN GREY全メンバーが生出演した特番がニコニコ生放送で放送されました。番組では、約4年に及ぶアルバム「MORTAL DOWNER」の制作過程やメンバー各自の思い、さらにはMVの初公開に至るまで深く掘り下げられました。
メインMCにはジョー横溝が起用され、番組は大きく前半と後半に分かれました。
アルバム制作の舞台裏
特番の前半では、DIR EN GREYのメンバーが個別にインタビューを受け、アルバムの制作過程について詳細に語りました。Dieは「前作である『PHALARIS』の制作はコロナ禍の影響で不安が伴っていたが、今回はライヴが再開され、身体で感じた空気感がこのアルバムに自然と反映された」と述べました。
また、アルバムのテーマが「ダウナー」であることにも触れ、「候補曲はたくさんあったが、1枚にまとめるのは難しかった。全曲を通して感じるダウナーの世界観が凝縮されている」とコメント。これまでの楽曲とは異なる深いテーマに挑んでいることが伺えます。
続いてShinyaも登場し、彼がコンポーズした“Bloodline”についてのエピソードを語りました。デモトラックが番号で管理されているため「番号違い」が発生し、意外にも「Bloodline」が選ばれることに。Shinyaの独特な表現も興味深く、「選曲には必ず何らかの形で混乱が伴うが、それが逆に新たな発見をもたらす」と語りました。
メンバーの個々の視点
次に京が登場すると、アルバム名やその内容に込められた思いについて深く掘り下げました。彼は「ダウナーというテーマは、自らの生の苦痛を映し出している。これからさらに深くなるかもしれない」と予告しながら、その内容に対する期待感を引き立てました。彼のユーモアの中に宿る重みを感じさせる発言は印象深いものでした。
このように制作過程やテーマについて語る姿からは、メンバー全員が相互に作用し合いながら緊密にアルバム作りに取り組んでいる様子が伝わってきます。Toshiyaは哲学的な視点からアルバムの精神性に触れ、「何が正しいのかを考えることそのものが面白い」としつつ、「リスナーそれぞれの受け止め方を楽しんでほしい」と語りました。これは、リスナーが自身の経験と照らし合わせてアルバムを楽しむことへの理解を示しています。
初公開のMVとリスナーの反応
後半では、アルバムの曲“MOBS”のMVが初公開され、視聴者からの反響も寄せられました。「怖かった」「過去一好き」といったコメントが流れる中、その映像は伝えたいテーマをより際立たせていました。さらに、薫が制作した“ISOLATION”の制作過程についても語り、アルバムの全体像が見えてからの急成長した楽曲制作の興奮が伝わってきました。
特番を通じ、DIR EN GREYが単に音楽を作っているだけでなく、その背後にある想いや哲学が深く反映された作品を創り上げていることが強く印象づけられました。プロデューサーとしての葛藤や、個々の感受性が融合した『MORTAL DOWNER』は、まさにDIR EN GREYの今が凝縮された作品と言えるでしょう。
これからも、DIR EN GREYが生み出す音楽とその意義に目が離せません。特番のタイムシフトは2026年5月24日まで利用可能なので、まだ観ていない方はぜひお見逃しなく。