株式会社ゴールドウインが新たな環境保全の取組みを発表
2023年12月26日、東京都に本社を置く株式会社ゴールドウインは、富山県、砺波地区木材組合、南砺市との間で、「県産材の利用に関する建築物木材利用促進協定」を締結しました。これは、同社が2027年に開業を予定している「PLAY EARTH PARK NATURING FOREST」において、県産材を積極的に利用することで、持続可能な社会の実現を目的としています。
協定の背景と目的
「PLAY EARTH PARK NATURING FOREST」は、自然と共生し、ウェルビーイングを向上させることを目指した新しい施設として開発される予定です。このプロジェクトは、富山県の豊かな自然資源を活用し、地域経済の振興とも連携する形で進められています。協定の締結によって、県産材の利用促進が明確にされ、地域内の森林資源を有効に活用するための戦略が整備されました。
県産材利用の具体策
協定に基づく取り組みとして、ゴールドウインは以下の方針を示しています。まず、「PLAY EARTH PARK NATURING FOREST」の建築物においては、構造や内装、家具などすべての部分に富山県産のFSC認証木材を使用することを目指します。これにより、県産材の安定供給と、持続可能な建設を実現する意義を強調していきます。
南砺市と砺波地区木材組合も、木材の安定供給を確保するために、伐採から製材・加工までの供給体制を整えます。また、地元の力を活用し、「伐って、使って、植えて、育てる」という理念の下で、カーボンニュートラルの実現にも取り組みます。
未来を見据えた取り組み
ゴールドウインの代表取締役社長、渡辺貴生氏は、「PLAY EARTH PARK NATURING FOREST」をリジェネラティブな思想に基づいて設計し、未来の世代が自然の中で自由に遊べる空間を提供すると宣言しました。また、国際的な環境認証の取得を目指し、さらなる挑戦を続ける姿勢を示しています。
省エネだけでなく、各企業や地域が有機的に連携することで、新たな価値が生まれ、持続可能な社会が構築されるでしょう。こうした試みはただのビジネスに留まらず、地域と人、大自然とのつながりを深める重要なステップとなります。
地域と共に歩むゴールドウイン
企業のCSR活動は、その活動がどのように地域に根ざしているかが問われる時代です。ゴールドウインは、モノづくり、コトづくり、環境づくりを基盤に、スポーツやアウトドアの領域での挑戦を続けながら、地域の木材を使用した建設プロジェクトを通じて、環境保全だけでなく地域振興にも寄与する方針です。
今後の「PLAY EARTH PARK NATURING FOREST」の開業に向けて、地域住民や関係者と共に、持続可能な未来を実現するための道筋が描かれています。このような取り組みは、他の企業への示唆を与えるものであり、全国各地の地域活性化につながる可能性を秘めています。
この協定は、地域の資源を活用しながら、未来を見据えた持続可能な社会を築くための重要な一歩といえるでしょう。