朗読公演の魅力
2025-03-27 12:47:41

三島由紀夫生誕100年を祝う朗読公演「近代能楽集」の魅力

三島由紀夫生誕100年記念 朗読公演「近代能楽集」



2025年5月、三島由紀夫の生誕100年を祝う特別な朗読公演が、有楽町の朝日ホールで予定されています。この公演では、三島の名作『近代能楽集』から『邯鄲』と『葵上』が上演され、演出を手がけるのは実力派の大河内直子氏です。三島由紀夫の言葉は、日本の文化遺産であり、彼が表現した美しい日本語と演劇が生み出す幻想的な世界を再体験する貴重な機会となるでしょう。

「近代能楽集」とその魅力



「近代能楽集」は、三島が能の要素を取り入れ、現代戯曲として再構築した作品です。1950年に発表された『邯鄲』をはじめ、1956年までに発表された全8作からなるこのシリーズは、世界中で愛されています。三島は、日本の伝統文化を現代に蘇らせるという独自の視点で、各作品に新たな光を当てました。

特に『邯鄲』は、次郎という青年が夢の中で出会う人々との問答を通じて、人生の虚無感と向き合うストーリーが描かれています。次郎は、昔の乳母から受け継いだ不思議な枕で眠り、夢の中で美しい女性や踊り子、秘書、老国手たちと心の葛藤を繰り広げます。この作品は、深層心理と夢の力を探求するものであり、観る者に多くの問いを投げかけます。

また、1954年に発表された『葵上』では、病室に泊まる若林光と、彼の妻・葵が抱える奇病を通じて、過去の恋愛が二人の関係に影響を与える様子が描かれています。光の前に現れる六条康子は、光と因縁のある人物で、その過去の思い出を語る中で、妻・葵との愛情の間で揺れ動く光の心情がリアルに表現されています。これらの作品は、三島の文学的才能と演劇に対する深い理解を示しており、観客を魅了することでしょう。

大河内直子の演出と出演者



この朗読公演の演出を担当する大河内直子氏は、故蜷川幸雄氏の演出助手として多くの才能を育ててきた経験があります。そのため、彼女の解釈による現代的な読み解きは期待が高まります。実力派のキャストとして、朝海ひかる、多和田任益、中尾暢樹、田野聖子、今拓哉、青山達三などが名を連ねており、各々が作品に深みを持たせることでしょう。

公演は2025年5月13日(火)と5月14日(水)に実施され、会場は有楽町朝日ホールです。一般チケットは8,800円、学生割引は5,500円となっていますので、興味のある方は早めにチケットを手に入れることをおすすめします。

チケット情報と問い合わせ先



チケットは2025年4月19日(土)から一般発売がスタートします。詳細は、チケットぴあまたはイープラスの公式ウェブサイトをご覧ください。この貴重な体験を逃さず、三島作品の魅力を存分に堪能してください。

公演の詳細については、公式サイトこちらをご参照ください。問い合わせは、mishima100@mixzone.co.jpまでお気軽にどうぞ。三島由紀夫の深遠な思想と日本文化の美しさを感じるこの朗読公演に、ぜひご参加ください。


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