球都桐生が新桐生駅を野球の聖地に変身させるプロジェクト
群馬県桐生市では、地域の伝統と野球文化を融合させた新たな取り組みが進行中です。東武新桐生駅が「球都桐生プロジェクト」の一環として、まるでプロ野球の球場のようなデザインにリニューアルされました。この大胆な装飾が施されたのは、2番線ホームの壁面で、訪れた人々が「野球のまち、桐生」を感じることができる空間が実現しました。
新桐生駅の新しい姿
今回の装飾では、近隣の企業の広告看板が30社分掲出されており、それぞれが外野フェンスに見立てられ、臨場感が際立っています。また、桐生新川球場のスコアボードをモチーフにした部分も装飾され、歴史を感じることができるデザインになっています。
この駅のリニューアルは、桐生市の「球都」としての誇りと文化を強調するものです。桐生新川球場は1945年に戦後初めてプロ野球が再開される試合が行われた場所であり、地元チーム「全桐生」とプロ球団セネタースが対戦したことから、桐生は「戦後プロ野球の夜明けの地」として知られています。
漫画とのコラボレーション
さらに注目すべきは、講談社の人気野球漫画『ダイヤのA』との特別コラボレーションが実現した点です。外野手・白州健二郎選手のイラストが登場し、漫画ファンにも楽しんでもらえる仕掛けが盛り込まれています。このように、世代を超えて野球文化の魅力を広めることが目指されています。
副駅名「球都桐生」
新桐生駅には、副駅名として「球都桐生」が追加されることも発表され、地域の象徴としての役割が強調されました。駅が野球の聖地として位置づけられたことは、訪れる人々に新たな魅力を感じさせ、地域全体の活性化に寄与することが期待されています。
盛大な式典が開催
2025年3月27日、駅で「球都桐生」装飾および副駅名披露式典が行われ、地元市民や関係者約500名が参加しました。テープカットには、市長や元プロ野球選手の斎藤佑樹氏が登壇し、式典は華やかに祝われました。式典には少年野球選手たちも参加し、未来の野球を担う若者たちが夢を膨らませる様子が印象的でした。
また、式典の締めくくりには、MLBカラーにラッピングされた特別車両が登場し、会場は大きな歓声に包まれました。これは野球ファンだけでなく、鉄道ファンにとっても嬉しいサプライズとなりました。
球都桐生プロジェクトとは
「球都桐生プロジェクト」は、地域資源を活用し、公民連携で地方創生を目指す取り組みです。2022年には「球都桐生の日」が制定され、様々なイベントが展開されています。新桐生駅のリニューアルはその象徴として位置づけられており、今後他のホームの装飾も計画されており、地域活性化のモデルケースとしての期待が寄せられています。
公式サイトでの情報発信
今後も球都桐生の魅力を発信するため、公式ウェブサイトや特設ページを通じて情報提供が行われる予定です。このプロジェクトがどのように進展していくのか、要チェックです。