VICSプローブ活用サービスの本格運用開始
一般財団法人道路交通情報通信システムセンター(VICSセンター)は、2025年4月1日より「VICSプローブ活用サービス」の本格運用を開始します。このサービスは、渋滞や交通規制の情報をリアルタイムで提供し、ドライバーの運転をサポートすることを目的としています。
30年の歴史を持つVICSセンター
VICSセンターは、2025年7月で設立から30年を迎えます。これまでに、全国の各種交通機関から得られた情報をFM多重放送を活用し、24時間体制でカーナビに提供してきました。特に、渋滞情報や交通規制情報は、多くのドライバーにとって欠かせない情報源となっています。災害時には特別警報や大雨エリア情報を提供することで、安全確保にも寄与しています。
新しいプローブ情報の活用
2022年7月からは、カーナビへのプローブ情報を使った実証実験が全国で進められてきました。これにより、新たに「道路を走る車両からの情報」を活用し、従来の感知器による情報提供を補完する形で、より正確な交通情報を生成することが可能となりました。このプローブデータは、車両の速度や位置情報をもとにしており、多様な道路情報を反映することができます。
技術的課題の解決
2025年4月の運用開始にあたって、VICSセンターは、プローブデータの生成精度や運用システムの信頼性、そしてセキュリティ面での強化など、数多くの技術的課題に挑んできました。実証実験を通じて、ドライバーからの支持も集め、いよいよ本格的な運用に向けた準備が整ったのです。
全国の道路網に対応
VICSプローブ活用サービスは、日本全国の約20万kmにわたる主要な高速道路や国道、都道府県道に対応し、混雑情報の提供を行います。これにより、これまで情報提供が難しかった橋やトンネルに関するデータも獲得できるようになり、ドライバーはより安全でスムーズな移動が可能になります。
効果と期待
このサービスの導入により、渋滞による経済的損失の軽減やCO2削減の効果も期待されています。また、カーナビが提供する「最適ルート」や「到着予想時刻の改良」により、ドライバーのストレス軽減にも寄与します。
利用方法と今後の展開
VICS対応のカーナビをお持ちの場合は、特別な買い替えや設定変更なしで、この新しいサービスを利用することができます。これまでのデータをもとに、より良い運転体験を提供するために、今後もサービスの向上に努めていく予定です。
詳細はVICSセンターの公式サイトをご確認ください:
VICSセンター公式サイト
お問い合わせ先
一般財団法人道路交通情報通信システムセンター お客様相談窓口
TEL:0570-00-8831(平日 9:30~17:45)