日本初のゴダール展が新宿で開催決定
映画界の巨匠、ジャン=リュック・ゴダールの映像表現を深く掘り下げる展覧会《感情、表徴、情念ゴダールの『イメージの本』について》が、7月4日から8月31日まで新宿・歌舞伎町の王城ビルで開催されることが発表されました。本展は、映画とアートが融合した新しい鑑賞体験を提供し、美術と映画の交錯する世界をご紹介します。
クラウドファンディングも開始
この展覧会は、開催に向けた支援を募るため、4月24日よりクラウドファンディングを開始しました。支援者にはゴダール自身の長編映画『イメージの本』及び、彼の遺作『シナリオ』に関する制作ノートのレプリカブックがリターンとして用意されています。これらを通じて、ギャラリーでの体験をより深められることでしょう。
ゴダールの映像インスタレーション
開催される本展は、2018年に発表された『イメージの本』を基にした映像インスタレーションとして特別に構成されています。この作品は、歴史や文化の断片を様々な映画の引用で構築しており、5つの章から成り立っています。本展では、映像がそれぞれの章で断片化され、表示される順序も刻々と変化。この手法により、従来の映画上映の枠を超えた体験が可能となります。観客は新たな視点でゴダールの世界を観察し、彼の思考の中へと誘われます。
新たな世代へのアプローチ
映像の断片が波のように広がっていく空間に立つことで、往年の映画ファンはもちろん、ゴダールのことを知らなかった若い視聴者も、その場で感じられる没入感を体感し、自身の判断で映像を選択できる新しい鑑賞スタイルを手に入れます。
開催地王城ビルの魅力
本展を開催する新宿・王城ビルは、60年以上の歴史を有し、歌舞伎町のシンボルとも言える建物です。会場自体が持つ独特な雰囲気と、ゴダールの映画がもたらす革新的な映像世界が交わることで、観客により深い体験を与えてくれるでしょう。これまでドイツやスイスで開催されてきた他の展覧会とは異なり、日本では初めてこのような形の展示が実現します。
ファブリス・アラーニョの役割
展覧会のキュレーターを務めるのは、映画『イメージの本』のプロデューサーでもあるファブリス・アラーニョ氏。彼はゴダールの右腕として活動し、当展示においては「映画のプロセスを体験できる空間を拡張する」と意気込んでいます。自身が手がけた映像作品がどのように観客に響くのか、非常に楽しみです。
まとめ
ゴダールの作品を一度でも観たことのある方も、知らなかった方も、この特別な展覧会を通じて彼の芸術性の深さを再発見し、自身の感性に新たな刺激を得る機会となることでしょう。映画とアートの境界を越え、新たな視点でゴダールの世界を体感してみてはいかがでしょうか。お見逃しなく!
詳細情報は公式サイトやSNSにて随時発信されています。会場でゴダールの創造的な思考を共有し、感動的な体験を一緒に味わいましょう。