新潮社とCCPの提携が韓国でスタート
株式会社新潮社が、クリエイティブ・コンテンツ・プロモーション(CCP)と提携し、日本を代表するティーン向け雑誌『ニコラ』と『ニコ☆プチ』の韓国におけるライセンス展開を開始しました。この提携は、日韓の文化交流を深める新たな一歩として注目されています。
CCPの実績とは
CCPは音楽やファッション、スポーツなど多彩なエンターテインメント分野での実績を持つ企業です。代表の大石斗夢氏は、10代から音楽業界でのキャリアをスタートさせ、国内外のアーティストのプロデュースやブッキングを行うなど、その影響力を広げてきました。
特に、2003年には英国の「Premier Model Management」と提携し、国際的なタレントエージェント業務を展開しました。CCPの設立からの目標は、国境を越えたプロジェクトの実現であり、今回の新潮社との提携はその一環にあたります。
韓国市場におけるファーストステップ
提携の第一弾として、新潮社とCCPは韓国で名を馳せているK-TIGERSと連携し、『ニコラ』『ニコ☆プチ』のライセンス契約を締結しました。K-TIGERSは、Netflixの大ヒット作『イカゲーム』を超える話題作『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』の制作チームとしても知られ、若者からの深い信頼を得ています。
韓国の若年層を対象にしたデジタルコンテンツの影響力は日々増しており、ファッションや文化の次世代人材の育成が社会的な課題となっています。このような市場ニーズに応えるため、両社のプロジェクトは大きな意義を持っています。
各代表のビジョン
K-TIGERSの副会長、琴中粥氏は「新潮社の長い歴史と伝統のもとで、韓国における『ニコラ』の展開に大きな使命感を感じています」と述べ、全国に207の道場と16万人の会員を持つネットワークを基に、ニコラの活動を広げていく意向を示しました。
また、CCPの代表取締役である大石氏は、「日本の『ニコラ』は多くのスターを輩出してきた」とし、この仕組みを韓国から広げアジア全域にネットワークを拡張することを目指しています。
新潮社ニコラ事業部の部長、酒井逸史氏は「1997年に創刊された『ニコラ』は、日本の若者に強い支持を受けてきました。そのスタイルが韓国のティーンズにも良い影響を与えられるよう努力します」とコメントしています。
将来の展望
新潮社とCCPは、この取り組みを契機にアジア各国への展開を視野に入れています。韓国を出発点として台湾、香港、シンガポールなど、日本文化に人気のある地域へも活動を広げる計画です。
さらに『ニコラ』と『ニコ☆プチ』を通じて次世代のスターを育成し、国際的に活躍できる人材の育成にも力を入れる方針です。
デジタルコンテンツとリアルイベントを融合させた多様な事業展開も行っていく見込みです。今回の提携は、単なるライセンス契約にとどまらず、日本のクリエイティブコンテンツを国際レベルで発信する新しい道を切り開く重要なステップです。
会社情報
K-TIGERS
- - 代表者: アン・チャンボム(CEO)
- - 所在地: ソウル特別市麻浦区ワウサン22ギル75
- - 事業領域: 公演、マネジメント、フランチャイズ、映画、ドラマ、音楽制作
CCP (クリエイティブ・コンテンツ・プロモーション)
- - 会社名: クリエイティブ・コンテンツ・プロモーション株式会社
- - 設立: 2021年4月10日
- - 代表取締役: 大石斗夢
- - 事業内容: 知的財産やコンテンツ戦略の設計、展示会・公演の企画運営
新潮社
- - 所在地: 東京都新宿区矢来町71
- - 事業内容: 出版業全般