バヌアツ共和国でのビーチサッカー大会
2025年9月20日、バヌアツ共和国の首都ポートビラに位置するコールマンスタジアム内のビーチサッカー場にて、日本の高校生と現地の子供たちとの共同プロジェクトによるビーチサッカー大会が開催されました。この大会には、約70名の小中学生が参加し、楽しいひとときを過ごしました。
大会の経緯と目的
この大会は、日本の認定NPO法人グッドライフと広島の高校2年生である鈴木太一君との協力によるもので、彼が持つ「途上国の人材育成に関わりたい」という強い意欲が背景にあります。鈴木君は、自身の資金を集めるために起業を考え、さらには「令和の青い虎」に出演し、見事に100万円を獲得しました。この資金を利用し、バヌアツを訪れ、ビーチサッカー大会を実現させました。
大会の内容
大会には、在バヌアツ日本大使の奥田大使も参加し、スピーチを行いました。MVPに選ばれた5名には、メダルとともに茨木高校から寄付されたサッカーシューズが贈呈されるなど、子供たちの競技を盛り上げる演出がされています。この「Future Bridge Cup」という大会名は鈴木君の命名によるもので、日本とバヌアツの親善を深めることを目的としています。
さらに、このイベントはバヌアツの国営テレビ局VBTCによって取材され、夕方のニュースで4分間にわたり報じられました。国際的な注目を集め、バヌアツの魅力を広く知らしめるきっかけとなっています。
収集された寄付品
大会開催前には、約10箱分のユニフォームやシューズがVFF(バヌアツサッカー協会)に寄付されました。特にサッカーシューズは、大阪体育大学や新北島中学校などの協力を得て集められました。このような寄付は、現地の子供たちにとって非常に貴重であり、彼らのスポーツ活動を支える大切な一歩となります。
大会当日、参加できなかった子供たちにもシューズを配布できるように、追加のシューズも現在輸送中です。寄付を通じて、日本とバヌアツの架け橋を築くことが目指されています。
結論
バヌアツで開催されたこのビーチサッカー大会は、単なるスポーツイベントにとどまらず、国際的な理解を深めるための重要な活動でもありました。鈴木君が示したリーダーシップと、支援を行った団体の皆様の協力が結実し、子供たちにとって大きな思い出となる一日が創り出されました。これからもバヌアツの魅力を広めるとともに、次世代の人材育成に向けた取り組みが続けられることを期待しています。