音楽で国境と文化を越える挑戦
鳴門教育大学で幕を開けた新たな音楽プロジェクト「Harmony Beyond Borders」は、国境を越え、さまざまな文化を持つ学生たちが一体になって創り出すコンサートです。このプロジェクトは、グローバル教育を専門とする日下智志准教授の研究室「KUSAKA LAB」に所属する9ヵ国18名の留学生と日本人学生、さらには音楽科教育コースの学生たちが協力し、音楽を通じて人と人とをつなげる新しい形の共生イベントを目指しています。
2025年7月には徳島県で第1回コンサートが開催され、59名の参加者が集まりました。参加者からは「心から楽しめた」「外国とつながる素晴らしいプログラムだった」との声が寄せられ、この成功を基に、日本全国での展開を目指すためのクラウドファンディングを始めました。
音楽の力で共生社会を育む
「Harmony Beyond Borders」の目的は、音楽を手段として、国籍や文化、世代を超えた共生社会の実現を目指すことです。音楽という共通言語を使用することで、人々が出会い、心が響き合う感動の瞬間を創り出したいという思いが込められています。このコンサートは、数学教育や国際教育を専門とする日下准教授の研究室と、音楽教育の専門学生が協力し、学びと芸術の新たな交差点を築くプロジェクトです。
3つの特別な体験
1.
異分野の共創
鳴門教育大学は教育の場を活かし、教育大学ならではの異分野連携によって新たな学びを創出します。数学や国際教育と音楽の融合は、全国的にも稀有な試みです。
2.
観客も共演者
このコンサートでは、聴くだけのイベントにとどまらず、全ての参加者が共演者として積極的に関わります。神聖な舞台と客席の境界はなくなり、全員で歌い、リズムを刻み、楽しいゲームを通じて心が通じ合う「体験型の学び」が重要な要素となります。
3.
学びのプロセス自体が大きな意義
国籍や文化の違いがあるからこそ、参加者同士が互いを理解するために模索する姿勢は、共生社会の縮図となります。このプロセスは、一人ひとりにとって貴重な学びの機会となり、未来の社会においても重要な要素となるでしょう。
今後の展望
第1回のコンサートの成功を糧にして、このプロジェクトを全国へ広げ、外国人住民が増加する地域や、過疎化が進む地域に音楽を通じた出会いの場を届けたいと考えています。
クラウドファンディング概要
この壮大なプロジェクトを支えるために、目標金額は1,500,000円。募集期間は2025年10月1日から12月15日までで、支援金は全国のコンサート開催に必要な交通費や会場費、広報費などに利用されます。クラウドファンディングサイトは
こちらです。
形式:オールイン形式
目標金額が達成されなくても支援が実施され、各支援者には感謝のメッセージやオリジナルクリアファイル、コンサートパンフレットへの名前掲載などの返礼品があります。
プロジェクト代表の日下准教授のメッセージ
「鳴門教育大学の学生たちが音楽を通じてつながり、ここから鳴門や徳島を世界に発信できると思っています。音楽には『知らない』を『親しみ』に、『違い』を『豊かさ』に変える力があります。この挑戦は未来の共生社会の種をまくものです。どうか、この挑戦に仲間として参加してください。皆様の温かいご支援を、心よりお願い申し上げます。」
このプロジェクトが、音楽の力で地域と世界を結びつけ、新たな交流の場を提供することを期待しています。