第73回早慶アメフト対校戦での募金活動
2025年4月29日、駒沢陸上競技場で開催される「第73回早慶アメリカンフットボール対校戦」。伝統あるこの対抗戦は1953年から続くもので、毎年多くの観客を魅了しています。しかし、今年は試合の魅力だけでなく、社会貢献にも焦点が当てられています。
今年の寄付先について
大会の会場では、認定NPO法人キープ・ママ・スマイリングが寄付先として選ばれ、募金活動が行われることが発表されました。キープ・ママ・スマイリングは、入院中の子どもに付き添う家族を支えることを目的とし、支援物資や食事の提供、環境改善に向けた政策提言を行っています。
この募金活動は、地域の学生や観客が社会問題に触れ、支援の手を差し伸べるための貴重な機会となります。早稲田大学アメリカンフットボール部をはじめとした学生たちが、積極的に寄付を呼びかけ、スポーツイベントを通じた支援の輪を広げます。
学生たちの活動
早稲田大学アメリカンフットボール部「ビッグベアーズ」は、キープ・ママ・スマイリングの活動に賛同し、2002年から募金活動を行ってきました。試合会場でのチラシ配付や物品寄付に加え、ボランティアとして活動に参加する学生たちの姿が印象的です。今回の早慶戦でも、これまでの経験を活かし、募金活動に取り組みます。
また、会場では、クラウドファンディングの案内チラシも配布される予定で、訪れる人々にこの活動の趣旨を知ってもらう機会も設けられます。
寄付金の使い道
観客から寄せられる募金は、全国の小児病棟に入院する子どもたちを支える家族への支援に使われます。具体的には、支援物資や食事の提供、付き添い環境の整備に役立てられるとのことです。これにより、入院生活を送る子どもたちとその家族が少しでも楽に過ごせるよう努めています。
理事長からのメッセージ
光原ゆき理事長は、「病気と闘う子どもたちのそばには、昼夜問わず付き添うご家族の姿があります。学生の皆さんの熱意によって、こうしたご家族の存在がスポーツの場から発信されることを嬉しく思います」とメッセージを寄せています。また、「未来を担う若い世代のまなざしが支援の新たな広がりを生み出してくれることを期待しています」と続けました。
学生たちの感謝の声
試合日が近づくにつれ、早稲田大学の学生たちも感謝の気持ちを高めています。「アメリカンフットボールができるのは、健康を支えてくれる母や父の存在があってこそ——そんな当たり前のことを、深く考えるきっかけになりました」と述べる部員もいます。また、別の学生は「病気の子どもを支える家族の姿を知り、心から尊敬の気持ちを抱きました」と語り、支援の重要性を強調しました。
NPOの概要と今後の計画
認定NPO法人キープ・ママ・スマイリングは、全国の病院で入院中の子どもに付き添う家族を支えるための様々な活動を行っています。支援物資の提供や付き添い環境の改善に向けた政策提言など、目的は多岐にわたります。また、4月29日にはクラウドファンディングページも公開予定で、さらなる支援を呼びかけていく計画です。
来る4月29日の早慶アメフト対校戦は、ただの試合ではなく、多くの人々が一緒に社会問題に目を向け、支え合う機会となるでしょう。それぞれの立場で出来ることを考え、参加者が一緒に手を取り、明るい未来を切り拓く日を迎えましょう。