栃木に誕生した新たな型R文化の拠点
2025年9月6日、栃木県矢板市にオープンした『R-Community-Base』は、自動車業界において全く新しいコンセプトの拠点です。元無限ホンダF1エンジニアが手掛けるこの施設は、「売らないクルマ屋」として、型R文化の継承とコミュニティの形成を最初の目標として掲げています。
1. 『売らないクルマ屋』とは?
従来の販売を最優先とする自動車販売店とは異なり、『R-Community-Base』は文化の継承と共有を軸にしています。この新しいアプローチにより、顧客と長期的な関係を築き上げ、販売圧力を完全に排除した環境を創出しています。
1.1 経験・共感・仲間づくり
ここでは、モータースポーツの体験を通じて型R文化に触れることができます。実際の無限ホンダF1エンジンの展示や、リアルなレーシングシミュレーターによる運転体験が用意されています。さらに、オフ会イベントを通じて、年齢や地域を問わずファン同士が交流を深める場所にもなっています。
2. 体験を通じた文化の継承
施設では、モータースポーツ体験以外にも型R文化のアーカイブ展示が行われています。歴代のType R車両の展示や、クルマ雑誌や設計資料を集めた「Rライブラリー」もあり、訪れる人々はその文化の深さを学ぶチャンスがあります。
2.1 ファン参加型のコミュニティ
特に特徴的なのは、クラウドファンディングを通じたファンの参加による文化づくりです。支援者の声を反映した継続的な拠点の開発が進行中で、これによりさらなる親近感や帰属感が生まれています。このような共創の姿勢は、ファンを巻き込み、単なる取引関係を超えた深い絆を創造します。
3. 代表の熱意とビジョン
この取り組みの舵を取る松本正美氏は、無限ホンダでのF1エンジン開発や、Hondaディーラーでの30年近いキャリアを持ち、3,500台以上の販売実績があります。彼は「最高の技術は人の情熱から生まれる」と語り、型R文化が単なる商品を超えて人と人を繋ぐものとして次世代に継承することを目指しています。
4. 地域経済への貢献
このプロジェクトは、若者のクルマ離れ対策としても注目されています。地域活性化の拠点として、モータースポーツ文化の普及・継承につながる新たな取り組みを行い、地域社会への貢献を果たしています。
5. 取材と視察の受付
メディアからの取材や視察も歓迎されており、F1エンジンの開発秘話や『売らないクルマ屋』の詳細なビジネスモデルについて取材する機会があります。全国からのファンとの共創を進めるこの新しい拠点は、顧客体験を重視した革新的なビジネスモデルとして、今後の自動車業界にも大きな影響を与えることでしょう。
このように、『R-Community-Base』は単なる販売の場を超えた、新しい型R文化の発信拠点として注目されています。さあ、ぜひ訪れてその魅力を体験してみてください!