雪と光の共演: 小樽 銀鱗荘の魅力
2025年の「さっぽろ雪まつり」では、特に注目を集めるプロジェクションマッピングが予定されています。大通8丁目の「雪のHTB広場」で実施されるこのイベントは、小樽の歴史的な建物「銀鱗荘」を題材にしたものです。日程は、
2月4日(火)から2月11日(火・祝)までの間に開催され、毎晩午後5時30分から午後8時30分まで、30分ごとに映像が上映されます。
プロジェクションマッピング「The Lights of Otaru」
このプロジェクションマッピングは、歴史ある小樽の情景を切り絵や版画のようなテイストで表現し、音楽に合わせてエモーショナルに再現します。映像は、小樽の運河やガス灯、灯台の光といった名所に焦点を当て、訪れる人々の心に小樽の灯をともすことを目的としています。実施にあたり、
HTB北海道テレビと
さっぽろ雪まつり大雪像制作委員会が共催し、プロデュースには出羽岳史氏が携わっています。
銀鱗荘の歴史的背景
銀鱗荘は、明治後期に鰊漁で繁栄した猪俣安之丞氏により建てられた鰊漁家の建築物で、小樽と余市の文化を知る上で貴重な資源とされています。この建物は、2023年に国登録有形文化財に認定され、北海道の歴史を語る重要な拠点の一つです。特に、せり上がった庇が特徴的であり、現存する数少ない鰊御殿の一つでもあります。杉材を使用したその建築美は、当時の宮大工の技術を感じさせる繊細さを持っています。
制作の背景と取り組み
大雪像「小樽 銀鱗荘」の制作には、延べ1,000人以上のボランティアが参加し、1月7日から2月3日までの28日間にわたり行われます。サイズは幅22m、奥行き18m、高さ10mという大迫力の作品であり、観る人を圧倒します。
文化と芸術の融合
このプロジェクションマッピングは、ただの光の演出ではありません。小樽の歴史や文化を深く掘り下げ、その豊かさを視覚的に表現する試みです。雪まつりの夜、幻想的な光に包まれた銀鱗荘は、訪れる人々に一瞬の感動と共に、地域の持つ伝統的な美しさを再認識させてくれることでしょう。
ぜひ、この機会に2025年のさっぽろ雪まつりで、小樽 銀鱗荘の文化的価値と、それに込められた歴史を感じ取ってみてください。幻想的な光の演出が、皆様の心に深く残ることでしょう。