企業運動会がもたらす新たな効果を探る
企業の社内イベントとして人気の運動会ですが、その効果を科学的に測定するプロジェクトが始まりました。株式会社運動会屋は、大阪産業大学スポーツ健康学部と協力し、運動会が従業員のエンゲージメント向上にどのような影響を及ぼすのかを定量的に分析する取り組みを発表しました。
なぜ運動会が重要なのか
近年、「人的資本経営」と「健康経営」が注目を集める中、企業のエンゲージメントの向上は急務です。従業員の心理的安全性やワークエンゲージメントを向上させることが、企業の生産性や経済的成長につながるとされています。しかし、社内のイベントが果たす役割やその効果を数値的に評価することは困難でした。
そこで運動会屋は、大阪産業大学と連携し、運動会の実施前後で心理的安全性やワークエンゲージメントを測定することに着目しました。この調査を通じて、運動会がいかにして組織のエンゲージメントを高めるかを科学的に解明しようとしています。
調査の概要と方法
この調査では、運動会前の心理的安全性、ワークエンゲージメント、社内ネットワーク、そして運動会の体験に関するアンケートを実施します。具体的には、運動会の実施前、実施直後、そして実施から3ヶ月後にフォローアップアンケートを行います。結果は統計的に分析し、企業へフィードバックされます。
モニター企業の募集
調査に先立ち、運動会を開催予定の企業を対象に無償のモニター企業を募集しています。運動会の実施が未定の場合でも相談可能で、業種や規模は問いません。モニター企業には心理的安全性やエンゲージメントの変化をまとめたレポートが提供されます。通常20万円相当の調査を通じて、企業の理解を深める貴重な機会といえるでしょう。
運動会の効果を測定する理由
この調査は、国が進める「人的資本可視化」という流れに応えるものです。2024年度からは経済産業省の評価項目にエンゲージメントの経年変化が追加される予定で、企業にとっても重要な意味を持っています。運動会が従業員のエンゲージメントにどのように寄与するのかを知ることは、企業戦略を考える上でも欠かせません。
専門家の見解
このプロジェクトには、運動会研究の第一人者である大阪産業大学の谷本英彰講師も関わっています。彼は運動会がチーム形成にどう貢献するかを科学的に探っており、企業内での役割の遂行や状況判断能力を引き出す可能性についても言及しています。
まとめ
運動会が企業のエンゲージメント向上に役立つ可能性を科学的に検証するこの新プロジェクト。経済産業省の方針とも合致し、企業にとっては導入の絶好のタイミングに思えます。モニター企業として参加し、運動会がもたらす新たな価値を実感する機会が待ち望まれます。