ユーフォリアが切り拓く高齢者健康管理の新時代
スポーツテック企業のユーフォリアは、富山県富山市が進める介護予防およびフレイル予防プログラムである「いきいきシニアライフ!プログラム」に参加する高齢者に向け、健康モニタリングツール「ONE TAP SPORTS」を提供することを発表しました。この取り組みは、ITの力を借りて高齢者の健康づくりを支援する新たな試みです。
ONE TAP SPORTSの概要
ONE TAP SPORTSは、これまでアスリートのコンディション管理やケガ予防を目的として開発されてきたデータマネジメントソフトです。ユーフォリアは過去10年間にわたり、プロや学生アスリートを対象に、様々な健康データを蓄積し、科学的アプローチでサポートを続けてきました。これらの技術やノウハウを活かし、一般の人々の健康づくりにも貢献することを目指しています。
高齢者向けプログラムへの適用
富山市が実施する「いきいきシニアライフ!プログラム」では、特に65歳から74歳までの健康な高齢者を対象に、体操指導や軽負荷トレーニングを行います。プログラムは2024年から2025年にかけて実施され、参加者は週に1回、合計12回のセッションに参加します。一回の所要時間は約1時間30分から2時間です。
ONE TAP SPORTSは、参加者がタブレットを通じて血圧や脈拍、運動前後の体調データなどを入力することで、健康状態を見える化します。入力されたデータは分かりやすいグラフとして表示され、個々の進捗を確認しやすく、モチベーションや楽しさを維持する助けにもなります。
プログラムによる健康促進の効果
この高齢者向けプログラムでは、運動テストの結果もONE TAP SPORTSで一元管理されます。プログラムの初回と最終回に実施される柔軟性やバランスのテスト結果を蓄積し、参加者に対するフィードバックを提供します。また、定期的なデータ分析により、プログラムの効果測定が行われます。これにより、参加者は自らの健康管理を行いやすくなり、自己のライフスタイルを向上させることが期待されます。
ユーフォリアの目指す未来
ユーフォリアは、ONE TAP SPORTSを通じてアスリートのみならず、幅広い世代の人々に健康管理の大切さを伝え、利用してもらいたいと考えています。高齢化が進む日本において、健康の維持は一層重要になっています。スポーツの持つ価値を再認識し、ITの力で健康寿命を延ばす取り組みを続けていくことが必要不可欠です。
この新たな取り組みが、国全体の健康意識を高めるとともに、富山市の高齢者にとっても意義あるプログラムとなることが期待されています。次世代の健康管理スタイルとして、ONE TAP SPORTSが如何に生かされていくのか目が離せません。